INTERVIEW

池谷 啓介

第一事業本部 運営支援部
開発推進課
兼 ファッション
マーケティング部

2006年入社

キャリアパス
販売員
マーケティング
新規事業開発

鍛えられた「遊び心」で、
次の文化を

フィーリングで続けていたアルバイト
地元から上京し、服飾系の専門学校に通っていました。もちろん洋服は好きでしたが、それよりも東京で何か楽しいことがしたいという想いを強く持っていました。当時も今も大好きなのが音楽です。学生時代はDJ活動にどっぷりで、卒業後は音楽関係の道に進みたいと本気で考えていました。そんな私がユナイテッドアローズで働くきっかけとなったのは、専門学校の友人です。アルバイト先を探していた時、その友人が「面接を受ける」と言ったものですから、話の流れで一緒に受けて合格。最初は、当時のブルーレーベル新宿店というお店の新店スタッフとして配属されました。ゆくゆくは音楽系の仕事に就くつもりですぐに辞めると思っていましたが、そこからもう15年以上も経ちました。当時は、先輩や同僚たちと仕事終わりに遊びに行ったり、音楽やカルチャーを共有したりすることが、すごく楽しかったことを覚えています。その店舗で働く人と波長が合っていたことがよかったのでしょうね。
どんな考えを持っている人と働くか
「まだまだ、遊びたい盛りの若者」。アルバイトで入社した頃は、そんな印象を持たれていたと思います。仕事よりも、音楽や遊びなどを優先して生活していましたから。「すぐに来なくなるだろう」などと思われていたのではないでしょうか(笑)。軽い気持ちで続けていたアルバイトでしたが、意識が変わったのは、1年くらい経った頃からです。もっと、ここの人たちと働きたいという想いが、確信に変わりはじめていた時期でした。当時一緒に働いていた人たちは、今では要のポジションに就いている方も多いです。そんな人たちの近くで働けていたのは、本当に幸運だったと思います。自分たちが楽しまなければ、ファッションは伝えられない。洋服屋は、根本に”遊び心“を持っていないと絶対にダメだ。そんな当時の先輩同僚の教えは、今の私の根源になっています。
社会の潮流からファッションを考える
ファッションマーケティング部が担う「トレンド情報分析」は、ソーシャルストリーム(社会潮流)から導き出されていることが特徴です。現在の社会潮流を分析するために、2, 3ヵ月に一度、あらゆるファッション雑誌や新聞、WEB、SNSから、政治・経済、音楽や美術展などの動向、そしてファッションの動向などを切り抜く。常時、街を見て、人々の洋服、話題の飲食店などをチェックする。そして、郊外のショッピングセンターから、メゾンブランドまで幅広くリサーチする。またパリやロンドンなどのコレクションにも行き、異業種の方々との交流まで行う。社内外の売上情報の分析も重要です。私たちの活動は、あらゆる角度から、自分たちが動くことでしか得ることができない情報や空気感を収集することからはじまります。そして、集まった情報から次のお客様の気分はどうなのかを読み解き、言葉と音とビジュアルで、冷静かつエモーショナルに表す。そうやって、ユナイテッドアローズのブランド全体の方向性はつくられています。
文化を築いた人たちの中で
「ファッションは社会潮流からできている」と私に教えてくれたのは、創業メンバーで上級顧問の栗野さんでした。現在もクリエイティブディレクションを担当している方ですが、一緒に仕事をするようになって10年以上、いまだに多くのことを学ばせてもらっています。また、幸いにも日本のファッション文化をつくってきた方たちと仕事をさせていただく機会も、これまでに数多くありました。そこで目の当たりにした仕事観も、大きな糧になっています。独立されている方も多かったんですが、一流の方ばかりで、常に130点や150点という仕事をされていました。そうした方たちと仕事をすると、自分で「100点だ!」と思ったものを持って行っても、60点、70点くらいにしか見てもらえなくて、突っ返されるんですね。どこか企業で仕事をしている安心感から基準点が甘かったんだと思います。それ以来仕事は、その方たちに見せても恥ずかしくないことを頭に置いて、常に130点以上のレベルを目指しています。
これまで通りに違うことを
全社の方向性を決めるディレクションの他、新ブランド・新事業を立ち上げる際のコンセプトワークも、ファッションマーケティング部の仕事の一つです。その中で「ブランドの軸を決めるまで」が、これまでの私の仕事でした。しかし、現在は新ブランド・新事業の開発を行う部署も兼務することと成りました。「ファッション」という定義が多角的になっている今、新たに新規事業を立ち上げるのであれば、これまでのように洋服だけではなく、今の枠組みを超えていかなければなりません。「ファッション」とは突き詰めると気持ちを楽しく豊かにすることであるべきで、新規事業に関しては、これからの『楽しさ』『豊かさ』を考え直し、具現化する作業だと考えています。しかしながら、どんなことをするにしろオリジナリティを出していくのは、やはり人。また、ユナイテッドアローズという30年の歴史の中で紡がれてきた品質や信頼性を大事にし、そこに現代風の遊び心を加えていくことで、新しい文化を生み出していければと考えています。

お休みコラム

休みの日に限らず、家にいる時は常に音楽をかけています。特に50~60年代のジャズが好きですね。また、レコードはジャケットを楽しめるのもいいところ。クリエイティブの参考になるんです。実際にレコードのジャケットに使われていた写真が、ディレクションのインスピレーションになったこともあります。

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